「飛鳥、やっぱ俺、無理だわ」

「!!陸っ!」



走り出して、逃げた足音を必死に追う。

もう、足音なんて聞こえないけど、多分…そこにいる。



階段下に…ほら



「…朝霞先輩っ」




うずくまっていて顔は見えない。

だけど、小さく肩が震えていて、泣いているのがわかる。



俺が泣かせたんだよな?