それから考えた。
ある日、遼を見ると怪我をしていた。
そんな大きな怪我じゃなくて
かすった?ってな感じ。

それを見た私はまた遠い存在のようだった。
あのとき告白されてなかったらきっと
浮かれて遼を見てたんだろな…
そして心が痛んだ。

そしてまたベンチに来ていた。

「はぁ…」

とため息を漏らした。

「あっ!幸せ逃げるよ!!ほらっ吸って!!」

「は、はい!!スゥー」

って誰??!

「あ!昨日の…」

「あっ俺、上田晃」

「私は、嶋崎百合です。」