まさか兄弟だったとはそのときは知る由もなかった。

美穂に似ているというだけで足蹴もなく通うようになった喫茶店

今ではコーヒーチケットも壁に歯ってあるまでの常連になっていた

「こーひーお好きなんですね」はなす話はたわいない、ただ美穂に会えるような気がして僕はうれしかった)

他人の空似かあ・・・・・・・

少しづつだけどこの店員瑠璃のおかげで美穂を忘れることが出来始めた

一度デートに誘ってみようか・・・

「こんどお芝居の券が入ったんだけど見に行かない?」「えっ」「どんなお芝居?」
「シェークスピアだよ」「シェークスピア?」「うん」

「いいわね素敵ね、ちょっと待っててねシフト確認してくる」

奥に入っていってなにやら店長と交渉しているようす・・・・

「大丈夫こんどの土曜日あけられる」

「そう、じゃあここで待ち合わせ・・はいやらしいか」「そうね」「じゃああの栄の大広場の時計の下は?」「いいよ」「じゃあそこで一時」「わかった」「約束したよ」


俺は内心うきうきしていた、美穂とまたデートできるような錯覚に陥っていた。