「…本当に食べていいの?」 だいぶアタシに慣れたのか 普通に話してくれるようになった 「いいわ。 思う存分どうぞ」 とても空腹だったのか 美味しそうに食べてくれた。 いつしかアタシはこの子を 『春』 と呼ぶようになっていて 春もアタシの事を… 『杏(キョウ)』 と呼んだ。