「松山と何してたの?」





「春…不法侵入よ。
人の部屋に入るならノックくらいして」


春の顔が急に視界に入った。



「声かけたけど返事なかった。
で、松山と何してたの?」


「別に、何もないわ。
松山くんが日直休んだからお礼が
したいって言われてジュースを
奢ってもらう所だっただけ。

結局、帰ってきちゃったから
奢ってもらってないけど…」




「へ~。」


信用してなそうな顔して…





「昔っから春は拗ねると
頬膨らますわよね…子供みたい」


アタシは上体を起こして
ベッドの端に座る春の頬に触れた。