「母さん再婚したんだ…
だから名字は変わったの!」
「…そう」
優しく微笑んで杏ちゃん。
やっぱり杏ちゃんに
再会出来て本当に良かった。
俺、杏ちゃんは絶対
忘れられそうにないよ。
「杏ちゃん…」
「何?」
「俺、やっぱり杏ちゃんが好き」
「…は?何で今、
このタイミングで言ったの!?」
杏ちゃんは信じらんないって顔してる。
「だって今まで心に秘めてた思いが
実際に杏ちゃんを目の前にしたら
言わなきゃイケない気がして…」
「別にアタシ明日には
いなくなってるワケじゃないのよ?」
「けど4年ぶりだからっ
何か焦っちゃってさ…」
はぁ~と杏ちゃんは溜め息を
ついてから俺の所まで来て
俺の手を取ってしゃがみ込んだ。