「あははっ そー言われるとなんか…

照れますねっ!」



ほんとに照れちゃって照れちゃって
しょーがないんですけど!


どーしてくれるんですか?センパイ!

きっとあたしの顔真っ赤だよ!



『うわーみてぇー…』

「へっ?」


センパイ今、なんて?

ぼやくように漏れたセンパイの言葉。



だけどあたしは

一音一句 聴き逃さなかったよ?!



見たいって言ったよね?


あたしの照れ顔を!



『えっ?…あっやべ』



誤魔化したって無駄なんだから!


表情が読み取りにくい電話というこの絶好のシチュエーションを利用して



ニヤリとほくそ笑む。





勝負アリ!



って、なんの勝負か分かんないけど。




『つい本音が…』