「……」



 俺は目を開けた。



 俺は固い鱗の上で仰向けに倒れていた。



 【キングさま、ヴィーナスさま、カイザーさま、ファラオさま皆…倒れた…
お前しか居ねえ~】



 俺はドラゴンの背に居た。



 体を起こして、上を見る。



 吸精樹はまだ…生きていた……。



 そして俺たちに無数の足を伸ばして来る。


 「……」



 ドラゴンの全身は傷だらけ…。



 「ナル…お前にしては頑張っているな~」



 【ふん…俺もやる時はやる…】