「……」



 ナルが部屋に入って来た。



 「まだ…意識が戻らないようだな…ヤンキーは」


 「ヤンキーじゃなくヤッキーだよ~」



 「お前に話がある…」



 ナルは私を外に連れ出す。


 場所は学園の屋上。



 気が付けば…夜の帳が降りて、辺りはすっかり闇。



 二つの月の光が私たちに柔らかい光を注ぐ。