しだいに水と炎が激しく交錯し始めた。



 「これはヤバイ…」


 亜希緒は無事にナルが救い出してくれた。



 キングはプールの水を操り、轟音とともに…天井に向かって螺旋状に水を巻上げてゆく。



 カイザーは間一髪、高くジャンプして水を交わすが…壁をぶち抜いた。



 キングは手当たり次第に自らの力で水を創造し、カイザーを執拗に攻撃。



 私たちは外に逃げたが…ヤッキーはメタルマスターに変身して踵を返す。



 「ナル…亜希良を頼む!!」



 「俺の力でシールド張らないと…この辺り全域が吹き飛んでしまう!!」



 「わかった…俺と行きますよ…ヴィーナスさま」


 「でも…!!?」



 私の不吉な胸騒ぎがした。


 「早くしろ!!!」


 ナルは私を強引にマスターと引き離した。