「もしかして、一年にしてレギュラーの、バスケ部の小野田くんかい?」


「ああー!そやそや!!バスケ部の!」


ナオはコクンと頷いた。


「転校してきた私でも分かるくらい、結構有名?やもんな。」


「スポーツマンで、イケメン。モテるって噂じゃないかい?」


私と妖精は淡々と話していく。


「なんで、そんな有名人が私にラブレターを…って思って。」


なるほどなあ。ナオは恋愛に疎いみたいだし…って、私もだけど。


「本人に話しかけてみたらどうだい?」


「だだだだだ、駄目!意識しちゃって…無理!!」


あらら…真っ赤になっちゃって。ナオってば、可愛い。


「じゃあ、着いて行くからさ、話しかけてみたら?」


モジモジとするナオ。
完璧、恋する乙女みたい。