「なんてね!もうウジウジするのは止めたのにね。」


「ヒカル…」


…ダダダダダダダダダ…ん?


「何の音…?」


私は後ろを振り向くと、そこには凄い勢いで向かってくるナオの姿があった。


「ナオ?どうした……グハッ!!」


勢いあまったのか、激突された。


「ミ、ミッキー!ごめん!」


ナオは私に覆いかぶさっていたのを退いて、謝った。


「ど、どうしたの…そんな走って。」


私は体を起こす。腰を少し打ったみたい。


「実は…相談があるんだ。」


相談?私と妖精は、ナオを連れて屋上へ向かった。


「えええ!!ラブレター!?」


「本当かい?それは!」


なんと、朝、ナオの下駄箱に手紙が入っていたらしい。中身を確認すると、どう見てもラブレターだったとの事。


「今時、恋文かい?」


それはちょっと思った。古典的やんな。


「で、相手は?」


「同じ学年の…小野田密くん。」


小野田…オノダ…どっかで聞いた事あるな。