「妹―!頑張れよ!」
「光太―!しっかり!」
兄貴と染吾郎さんが、自分の兄弟を応援する。のり姉も負けずに叫ぶ。
「美希、可愛いー!光太くん、カッコイイよ!」
その時、妖精の動きが止まった気がした。
その後すぐ、話の区切りで、幕が降りた。
「……思ってもないくせに。」
いつもより、険しい顔の妖精は、そう呟いた。
私の胸はズキン、と音を立てた。
それから、終盤の章まで、胸の奥はずっと音が鳴り続けていた。
「“太郎は、漫才が好き?”」
―妖精は、のり姉が好き?
「“分からない…もう、僕、分からないんだ…。もう、無理なんだよ…。”」
―そう、分からないんだ…。
私の頭の中で、“ブチッ”と音が鳴った。
次の瞬間。
バッチ―――――ン!!!!
…と、大きな音が鳴った。
私の手の平は、赤く染まっていた。
私は、妖精の頬に平手打ちをかましていたのだ。
「なにが…『無理なんだよ』やねん!」
妖精は驚いた顔でこちらを見ていた。
「光太―!しっかり!」
兄貴と染吾郎さんが、自分の兄弟を応援する。のり姉も負けずに叫ぶ。
「美希、可愛いー!光太くん、カッコイイよ!」
その時、妖精の動きが止まった気がした。
その後すぐ、話の区切りで、幕が降りた。
「……思ってもないくせに。」
いつもより、険しい顔の妖精は、そう呟いた。
私の胸はズキン、と音を立てた。
それから、終盤の章まで、胸の奥はずっと音が鳴り続けていた。
「“太郎は、漫才が好き?”」
―妖精は、のり姉が好き?
「“分からない…もう、僕、分からないんだ…。もう、無理なんだよ…。”」
―そう、分からないんだ…。
私の頭の中で、“ブチッ”と音が鳴った。
次の瞬間。
バッチ―――――ン!!!!
…と、大きな音が鳴った。
私の手の平は、赤く染まっていた。
私は、妖精の頬に平手打ちをかましていたのだ。
「なにが…『無理なんだよ』やねん!」
妖精は驚いた顔でこちらを見ていた。