「それよりも、明日、ライブじゃないのかい?時間とか待ち合わせ場所とかの打ち合わせはしなくていいのかい?」


はあ…そうですね。


「じゃあ六時に僕の家の前でね!」


…何を言いだすんだコイツは!


「はあ?アンタの家なんか知らんわ!!」


無神経にも程がある。最近越して来たばっかりなのに、こんな変人な奴の家なんか分かってたまるか!!


「じゃあ、今日案内するよ。」


「意味分からん!」


東京の待ち合わせ場所の名所って言ったらハチ公前やろ?
いや、実際どうなんか知らんけど。


「ブラザーに会えるかも知れないよ」


「行く」


即答。
なんて単純な女だ…。


こうして放課後、私は妖精の家に行く事になった…。


私は放課後、駐輪場へと向かった。
そこには妖精の白馬がいた。


「へえ~。毛並み綺麗やなあ…」


私は白馬に触ってみる。
手触りがとても良い。


白馬はくすぐったそうにしていた。


「やあ!待たせたね!!」


木の陰でポーズを決める妖精。
私は横目でチラ見し、目を逸らした。