「黙っててビックリさせよーって話やってん。本間に話してないんやあ。おもろっ!」


おもろくなんですけど。


「これからは、近いしな。」


「えっ!?」


「美希、俺…まだ諦めて無いから。」


長谷川は真剣な顔で、私を見た。


諦めて、無いって…。


「こっちに来たからには、落とすからな!」


「落とすって…。」


私の頭の中では、あの駅のホームの事が映し出されていた。


そういえば、そんな事もあったな…と、我ながら最低である。


「キミ、ミッキーが好きなのかい?」


隣の席の妖精には、まる聞こえだった。


「おう!ちっちゃい頃からな!!」


自信満々に答える長谷川。


「ところで、その服って特注なん?」


やはり、妖精の事が気になるらしい長谷川は、妖精に質問攻め。