お正月が終わると、すぐに新学期。


お正月太りしたお腹の肉を、どうやって減らそうか考えていると、始業式が終わった。


教室に戻り、席に着く。


「みんな、座れー。転校生を紹介するぞ。」


ゴリが出席簿をパンパンと叩いて、皆を座らせる。


…転校生?


ゴリが“入って”というと、その転校生は、教室に入ってきた。


「転校生の、長谷川哲くんだ。皆仲良くしろよー。」


……へ?はせ…がわ?って?


「美希!!」


長谷川は、私を発見するなり、手を振ってきた。


…やばい、ヤツの事を完全に忘れてた。


てゆうか、誰もヤツの事を覚えてないんじゃなかろうか。


私は小さく手を振る。


…恥ずかしい。


「長谷川くんは、桜井と同じ、大阪からだそうだ。」


「よろしくおねがいしゃーす!!」


長谷川は、へへへ、と笑って小さく頭を下げる。


「席は…岩松の隣だな。岩松!面倒を見てやってくれ!」


「ゴリーチャーの頼みなら仕方ないね。」


「お、なんだ。お前、今日はやけに素直じゃないか。」


ゴリは笑って、長谷川に席に着くように言った。


妖精の右の席が私で、左が長谷川。