渋谷にやってきて、とりあえず、ファミレスで、皆でご飯を食べる。


ここで、からかいの対象となるのが、ナオと小野田くん。


まだ、友達の関係らしいけど、ちゃくちゃくと関係を深めていっているそうだ。



「へえ~、休日は、デートしたり、小野田くんの試合見に行ったりしてるんだー。」


恋愛沙汰が大好きな桃子は、目を輝かせて聞いている。


ほんま、好きやなぁ。


「手、繋いだ?チューは?ねっ、ねっ!」


ナオの向かい合わせに座ってるナオは、身を乗り出した。


ナオは顔を真っ赤にしている。


「もーっ!しつこいっ!!」


桃子のオデコを軽く叩くと、桃子は口を尖らせて、ちゃんと座った。


「じゃ、ヒカル様とミッキーは?」


ブ…ッ。


私は、ジュースを飲んでいる途中だったので、吐き出しそうになったのを必死に堪えて、変な音が鳴った。



「僕とミッキーがどうかしたのかい?」


「んー、どこまでいったのかなぁーって。」


「ももももも…桃子、なんか勘違いしてない!?」


「勘違いって、何がぁ?」


「だ、だから…」


私がモゴモゴしていると、今度は小野田くんが身を乗り出す。


「えっ、桜井さんと岩松くんて、付き合ってるの?」



付きあ…!?


私は一時停止した。