「濡れるよ?」


私は妖精を見下ろす。妖精はニコッと笑った。


「いいんだ。今、なんだか…凄いスッキリした気分。辛い、っていうより、スッキリした気分の方が大きいかも。」


妖精は、大きく伸びをして、飛び起きた。


「じゃ、ミッキー。行こっか!」


「え!?どこに!?」


「決まってるじゃないか!デートの続きだよ!」


「え…いいの?」



「うん!まだギリギリライトアップされてるだろうし、それ見た後、ご飯食べに行こう!」



妖精はスキップして歩く。


雪で滑って、こけてしまったのを、見て笑った。