「助けないって言ったくせに、どうして助けるような真似したの…」


彼女は彼に尋ねました。


担任に尋ねられた時、彼は正直に答えました。

そして、尋ねられた質問以外の、これまでのことも全て話しました。


結果的にそれは、彼女を助けることになりました。

助けないと言った彼が、彼女を助けたのです。


正直者の彼が嘘をついたのか…

そう思う彼女に対し、彼は笑いました。



「俺はいじめられっ子を助けるような奴じゃないよ。

だけど、俺は自分にも正直だから…」



自分の気持ちに正直に行動した結果がこれだと、彼は言いました。