こうき「俺ッ!ジョニーデッパ。よろしく」
ガタガタの前歯を剥き出して笑っている。
れんは思わず笑った。
「ははは、俺はれん。よろしく」
菜央は興味もしめさなかった。
入学式の次の日だったので学校は昼までだった。
時間が過ぎるのはとても早く
気が付くと帰りのHRだった。
担任「明日からは、授業が始まりますので、教科書、ノート、忘れないように!あっもちろん筆記用具もねっ」
担任は笑いながら言った。
「ではみなさん気を付けて帰るように」
そそくさとHRは終わり、
みんな一斉に帰り始めた。
菜央が下駄箱に着き、靴に履き替えようとした時だった。
みかん「靴お揃いじゃーん!!!」
みかんはニコっと笑いかけた。
菜央「ほんとだね」
みかんは菜央の冷めた返しに驚き
「体調悪いの?」
と聞き返した。
菜央「菜央〜人見知り激しいんだよね」
と靴を履きながら答えた。
みかん「そうなんだ。まあ〜一緒のクラスになったのも、何かの縁だから、これからよろしくね」
と笑顔で走り去って行った。
菜央は何事も無かったかのように帰り道へと歩き出した。