優希はオトンが大好き
オトンも誰よりも優希が大好き

それは身に染みてわかっている


小さい頃から兄は喘息,妹は足に障害。。
オカンは,兄と妹に付きっきり。

自然と家族がバラバラになった。

完璧,家庭内派閥。


優希は俄然,オトン派だった


オトンは,どこへ行くも優希を連れ,知り合いに会えば,万遍の笑みで,優希を自慢する。それが嬉しかった。


オトンがいない日は,家の中が息苦しい。。
会話を投げかけるも,かけられるもなく,優希自体が存在しないかのような空気。。


(はよオトン帰ってこんかな。。)