胸に引っ付いてた違和感を取り外し
アタシは深呼吸した。


送風機から送られる風は
滑らかに髪をそよがせる。

気持ちいい開放感…

無意識に両手をあげ体を伸ばす。



シャッターの音が止まる。


『オッケー!』






ケイちゃんはパーカーを取り
アタシに手渡した。


『はいっ、着て。お疲れさん、休んでて』



どうだったのかな…

アタシちゃんと出来てたのかな…



アタシは素早く服をきて周りを見た。

ケイちゃんはメーカーさんと
今撮った写真のデーターをモニターに出して
チェックしようとしている。

アタシもそばに寄り遠巻きに覗く。


…見えない。


邪魔になっちゃいけないし…




仕方なく応接室へ戻った。