ケイちゃんは、少し眉をしかめ
悲しげな目をした。
優しく愛情のこもった声で話し始める。
『こまち…
そんな事言わないの。
ママがいたから
こまちは存在してるんだよ。
それに、ぶくぶくだなんて…
今は細過ぎるくらいだし
肌だってキレイだし…』
『それはね
コントロールのたまもの。
食生活だけじゃないよ、
アタシ、精神的にも強いの。
だって普通
こんな家庭に育った子供は
グレまくりでしょ。
アタシ、いたって健全だわ』
高飛車に言ってちょっと笑ってみせる。
ケイちゃんも、あわせて笑った。
でも…
ケイちゃんだって
ママとは合わないでしょ?
ママと話す時は
なんだか、よそよそしいし。
ママもケイちゃんのこと…
あまり良く言わない。
しばらく他愛ない話をした。
気持ちも、落ち着いてきた。
ホットミルクを飲むごとに
心とおなかが温まって落ち着いてきた…