荷物も何とか片付き
ベッドに腰掛けひと息つく…
『お疲れ!』
ホットミルクの甘い匂い。
両手にマグ。
『アタシはホット梅酒、
こまちはコレ。
牛乳でカルシウム補充!
ぐっすり眠れるのよ』
『ありがと…おいし!』
『…気持ち、落ち着いた?』
心配そうにアタシを覗き込む。
高校進学を期に
アタシはケイちゃんの所に
転がり込んだ。
と、いうより
ママの彼氏が家に居付き
一緒にいるのが苦痛だった。
ついに言い合いとなり
飛び出してきた。
『アタシとママは合わないの
だから、離れた方がいいんだよ…
お互いの為に』
ママの事を考えると、悲しくなる…
同時に、不満が溢れ出て
感情的になってしまう。