『えっ…あ…、こまちちゃん?』
瞬くんの驚いた顔…
『…はっ』
何やってんだろう、アタシ…!
自分で自分の行動に驚いて
両手を後ろに引いた。
『や…!ごめんなさいっ。
なにやってんの、アタシ…
なんか、瞬くんの目が
光に当たってきれいで…触っちゃった。
びっくりした!ごめんなさいっ…』
『…あ、ははっ』
瞬くんは真っ赤になって
照れていた。
『あまりの大胆さに…
言葉が出なかったよ、まいった。
はは…こまちちゃん、できれば
そーゆー嬉しいコとは
二人っきりの時に頼むね』
アタシは半分涙目で、ささやく…
『消えて無くなってしまいたい
…っていう言葉は
こういう時に使うんだね…』
『あはは…
消えられても困るよ。
オレひとりじゃ食べきれない』
まだ手を付けていないホットサンドを
アタシに手渡した。
『ほんと、まいったよ
オレ、どんどん好きになってしまう…』
瞬くんはキレイな茶色の瞳で
アタシを見た。