初めて、孝弘の優しさを断った。


また素直な自分になれない。


飲み会なんてない。
誰かが必ずいるお店に。
やけ酒の様に飲みまくった。


傷つく自分がいやだから、せっかく仲良くなれたのに、距離をおいた。
毎日が、泣きそうだった。こんな時彼女だったら思いっ切り追求くらいできたのに。


なんか寂しい。
これが本音。



調理場の中にある冷蔵庫から、どうしてもとりださないといけなかったために孝弘の後ろにある冷蔵庫をあけて入った。

後ろを振り向いたら、全然あかない。
非常事態発生
冷蔵庫のドアがびくともしない。


犯人…孝弘!

5分くらいたって笑顔であけてくれた。
孝弘:『なんで避ける?』
芳未:『ガキみたいな事よくするね。ほんと、あきれるわがままとか頑固とか散々、人の事いうけど、あんたが一番自己中で性格最悪!最低』

孝弘:『いいすぎだべ?ごめん。』

芳未:『……………。』
言いたかった事はそうじゃない!
元カノの事だって全然しらなかったし、私に対しての気持ちをもうじれったくて限界だった。
なんでいってくれなかったの?って聞きたいだけだったのに。
気持ち伝わらないまま、二人は距離をおいた。