哲:『お疲れ様!』


芳未:『お疲れ』


部屋に入って、電気をつけようとした時



後ろから、ぎゅっと抱きしめられた。



哲:『このまま聞いて
俺仕事やめたんだ。』



芳未:『はぁ?なんで?どうしたの?』


哲:『なんかわかんねぇけど、こっちに帰りたいっていうか、もぅあそこにいる必要ないなって思ったから』

芳未:『いる必要?いつ帰ってきたの?』


哲:『昨日。俺さ、もう頑張れるって思ったんだわ。』



芳未:『いいの?ならいんじゃない?卒業だね。私も哲も。笑』


哲:『おぉ。笑ありがとな!大事だよ。俺、お前の事。』




聞こえないよ。
はっきりいってよ。
涙で前が全然みえない。



狭い世界。
リゾートマジックと私達の中では有名で
その場所では、とっても仲のいいカップルでも
その場所を離れると
別れてしまうって。





私は社会人として出発した場所。
哲は、過去の思い出をリセットしにきた場所。





いつまでもいる必要
のない場所なんだよね。


お互いその大切な場所から離れたのに
今一緒にいる。

哲のその言葉の続き
やっと聞けるのかな?