お疲れ様でーす!って聞こえてきた。誰かな?

なんかやな予感やっぱ哲だ。
うちの店の黒服とも仲がよくて、きやすいらしい。
黒服:『おぉ、お疲れ!めずらしいな?違う店に顔だすなんて。なんかあったのか?』
哲:『いや、なんもないよ。芳未むかいにきたんだ。』
黒服:『そうっか。もう少しであがれるから酒でも飲んでまってれ?』
哲:『ごちです。』
芳未:『どうしたの?酒のみにきたの?意味わかんない。』
哲:『違うよ!お前むかいにきたんだって』
芳未:『マジ〜?優しいけど明日、嵐がくるかもね。(笑)もぅちょいまってて。』



ふと厨房みたら孝弘が包丁をといでた。
一連の話聞こえてたみたいだね

なんか何にも悪い事してないけど、きまずいのは気のせいかな?

暗い調理場の中で、ほんとはこっちを向きたい様な感じなのに背を向けて、挨拶をしても、後ろむいたまま…。
孝弘:『お疲れ!』

哲の車に乗り込み寮にむかう!
寮まで10分くらいでついちゃうのに今日はやたら長くかんじた

でも、まだ自分の気持ちに気づかない振りして普通にクールにしてた。


その次の日、気づかされてしまう。