「……う、ん。
分かった。」


カタコトなあたしにフッと少し微笑んで本田君は先に教室へ戻った。


その会話を聞いていた怜は、本田と鉢合わせをしていた……






驚いた顔をする本田を腕組みをして見下ろす怜。


「…一つ言わせてもらう。
味方になるからって言うけど、お前がそれを認めて言葉にした時点で彼女は困るし、余計怪しまれるんだぞ。」


「俺が困らせないように、怪しまれない様にすればいいだろ。」


「…それならもう関わらないしか無理なんじゃないか。」