「これは…この子の口から聞いてください。
ただ私はそれを認めるわけにはいかないので、あなたを信じて言っているんですが。」


??


では、と先に行ってしまった校長を見つめながら、残された本田君に問いかける。


「何の事言ってたか全然わかんなかった。
本田君教えて?」

すると、あたしに視線を合わせて真剣な顔でゆっくり話し出した。

「気づいてたんだ。
ずっと前から。
だけど、絶対許されない事だし迷惑だって分かってたから言わないでおこうと思ってた。
本当に聞きたい?」