「えっと、高橋…先生だね?
最近この子と仲良くしてくれているとゆうのは、知っていましたよ。
いろいろ面倒をおかけしてすみませんね。」

穏やかな校長に、イメージとのギャップを感じ驚いた。
問題児を放置するバカ親かと思っていたけど、きっとどうすればいいかわからなかっただけなのかも。


「いえ!
本田君は、話せば素直に分かってくれる子です。」


「そうですか、あなたの様な人を待っていました。」

「そんな…。」


「あのさ、分かったから。
とにかく室井がケチ付けたかっただけなんだって。」

イラついた様に本田君が言う。


「……そうだな。
だけど、言われるのも分かるんだ。
お前も気づいているだろ?」

「………………。」


??

「何がですか?」

あたしだけ分かってない会話に思わず割って入る。