だから!それがおかしいって言ってるのに!


「なんなんですか?
あたしには理解し難い……」


「高橋先生ちょっといいですか」


勢い良く反論しようとした時、横から怜が厳しい顔をして割り込んできた。


呆れた表情の先生をチラリと見て、小さく頷いて怜の後ろを付いて行く。


誰もいない廊下に出ると、案の定怜の低い声で説教された。


「お前はバカか。
言い返す必要あったか?
余計面倒くさい事になるだろうが」


『だって…腹立つの。
どうして教師が生徒に注意した事で責められるの?』