「俺のこと嫌いになった?」
リコの自分を拒否するような行動に、村井はリコに問いかけた
リコは目線を逸らしたまま何も言わず小さく首を横に振った
「隣座ってもいい??」
今度は小さく首を縦に振るリコ
村井はリコの横に座ると行儀よく膝の上に置かれたリコの手を握った
「ごめんな 苦しめて・・・」
下を向いたリコの顔を覗きこむようにして話し掛けると、リコは村井の胸に顔を埋め号泣した
いつもなら発作を恐れ、静かに涙を流すリコが初めて嗚咽をもらして号泣した
暫くして泣き止んだリコは、何も聞かず静かに自分を抱き寄せてくれるムラに、一人抱えていた発した言葉の後悔と、小柳とあったことを話した
バーベーキューに行ったときのこと、遊園地に行ったこと、罰ゲームのこと・・・
そしてムラを想う気持ち・・・
村井は少し興奮したが、リコが自分を想う気持ちを確信した
「リコもぉいいよ リコの気持ち分かったから 俺もリコを苦しめてた・・・だから・・・お互い様にしよ」
「・・・」
「リコ、顔上げて」
「・・・」
リコは涙でグッショリした顔を恥かしくて上げれない
下から覗き込むように見ればリコは袖口で顔を覆い隠そうとする
抱き寄せた肩を掴んでそのまま仰向けに椅子に倒せばリコは覆いかぶさるムラを見つめる
「恥かしい?」
「・・・うん」
「大好きだよ」
ムラはそぉ言うと、何か言おうと口を開いたリコの口を塞いだ
「アッ・・・クハッ・・・チュッ・・・チュパッ・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・」
「リコ好きだよ・・・」
「私も・・・アッ・・・」
ムラの言葉に答えようと口を開いたリコにムラが挿し込む
「アッ・・・ん~~・・・クハッ・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・」
呼吸が苦しくならないように配慮するが、高ぶる心は止むことを知らない
理性に危険を感じた村井はリコを抱きしめると耳元で呟いた
「続きはまた元気になってから お楽しみな」
名残惜しむようにリコを抱きしめたまま離そうとしない村井に、リコは回していた腕に力をこめギュッとした
夜、村井が医局で平田に説教されたことは言うまでも無い
そして念のため入院したリコを夜這いに行かないよう重々警告された
そして一週間後、リコは無事に退院した
~END~
最後まで読んでくださり、ありがとうございます
最終更新まで時間があき、ラストはかなり走り込んだ感じですが、読んでいただけて光栄です
途中感想・応援して下さった方々のおかげでここまでたどり着きました
本当にありがとうございます
次作は未定ですが、感想などヨロシクお願いします
※作品はフィクションで登場する全ての事柄・名称などは架空です
誹謗・中傷はご遠慮願います
以上