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「ただいま」
「おかえりっ♪ねぇねぇ美希!!」
「うっさいなぁ」

うちの１０歳年下の妹、羽希は、いちょまえにあたしのことを呼び捨てする

「うき-、今ご本やさんから帰ってきたの」

「あっそ。
　良かったね」

「そしたら車のまどから
　美希が男の子とあるいてたの!
　　　かれし-??」

今の世の中は四歳児でも「彼氏」「彼女」なんて言葉を使うのか?
恐ろしい世の中だ･･･


「友達」

「そうなの?
　うき-、かれしいるのに
　美希はいないの？」

「羽希の彼氏ってどーいう子??」

「えぇっ!!･･･かっこいいよ!!」

はぁ･･･ため息が出る
何が幼稚園で「彼氏」だっつーの

羽希の将来が思いやられるわ



「あらー、かえってたの!おかえり」
「ママ。ただいま。
　　夜ご飯マック行ってきたからいらないから」


「そう♪それよりあんたさっき男の子と二人じゃなかった？
　ねぇねぇ彼氏??」

どうしてうちの家族はこうなんだろう

「羽希に聞いて･･･」

「ちょ、美希?!」



うざっ

女三人て、嫌だなって思う

お兄ちゃんが欲しかったな
２つくらい年上の


うちにはパパがいない

あたしが小学５年生の時に出て行った。
物心がついた頃だったから
苦しかった


もう慣れたけどね

パパには今でも月１で会っている

会うたびになにかあたしと羽希にプレゼントをくれる
先月はイヤーマフラーをもらった