美月「耀平・・・。」

元気が無い、俺を呼ぶ声。

耀平「・・・話って何??」

美月「太陽の事でさ・・・聞きたいことがあるんだけど。」

耀平「何??」

美月「私達・・・別れたんだ・・・。」

・・・うん。

知ってるよ。

美月「最近、学校も来てないからさ・・・。」

耀平「うん。」

美月「何か、太陽の事知ってるかな・・・って思って。」

耀平「あのさ・・・。美月。」

美月「・・・何??」

・・・言うべき。

美月には、ちゃんと分かってもらわなきゃ。

・・・俺の勝手、許して。

耀平「・・・アイツさ。病気なんだ。」

俯きがちに言った。

美月「え??」

耀平「しかも、余命1ヶ月。」

美月「縁起悪いこと言わないでよ・・・。」

顔を上げると、美月の目には大粒の涙。

耀平「・・・本当。」

美月「・・・ヤメてよ。」

耀平「渡辺に黙ってて、って言われたけど・・・。言わなくてもう逢えなくなったら・・・お前泣くだろ??」

美月「・・・ぃ・・・。」

耀平「え??」

美月「どこにいるの??」

耀平「あの病院。」

そう言って、さっきまでいた病院を指差した。

美月「ありがとう。」

そう言って、

涙を拭いながらあの病院まで走って行った。