美月「夢。渡辺くん、先に行ってて!!」

夢「はあい。」

太陽「うっす。」

バタン。

美月「ねぇ耀平。渡辺くん、何をしたの??」

耀平「・・・教えてやろうか??」

一気に暗くなる、耀平の顔。

美月「・・・うん。」

少し俯き加減で、言いにくそうに耀平は、言った。

耀平「・・・1年とき同級生を死なせたらしいんだ。」

美月「な、何言ってんの??渡辺くんが・・・人を死なせたりなんかしないよ。」

耀平がそんなこというなんて思わなかった。

美月「耀平・・・嘘・・・だよね??」

耀平「・・・嘘ぢゃなかったら、皆があんなに怖がるか??知らないの、お前と夢ぐらいぢゃないか??」

美月「違うよっ!!!渡辺くんは、そんな悪い人ぢゃないよっ!!!」

耀平「アイツさ・・・。俺の親友を死なせたんだ。アイツは、裕輔を死ぬまで追い詰めたんだっ!!!」

顔を真っ赤にして、涙を堪えながら言う、耀平。

裕輔が亡くなったのは、交通事故ぢゃなかったの??

耀平「アイツは、俺のことを知らないんだ。だから、俺に、あんな態度取れるんだよっ!!!」

美月「耀平・・・。」

耀平「美月・・・。俺は、お前が心配なんだ。」

だから、あんなに私を心配してくれてたの??

ねぇ。

耀平。

祐輔のこと、信じてもいいの??

全部、渡辺くんが悪いの??

本当に、渡辺くん??

私は、信じられないよ・・・。

美月「・・・それって本当に・・・渡辺くんのせいなの・・・かな??」

耀平「・・・美月・・・??」

美月「・・・やっぱり私には、渡辺くんが、そんなことをする人には、見えないんだ。」

耀平「ぢゃあ・・・。」

そう言った、耀平の顔は凄く怖かった。

耀平「美月は、裕輔が本当に交通事故で死んだって、思ってんのかよ??」

美月「・・・。」

何も言えなかった。

耀平「交通事故なのに、なんで、誰も犯人を捜さなかったんだ??」

美月「・・・。」

耀平「な??美月。分かっただろ??」

美月「ち・・・がうよ。」

耀平「美月。」

美月「違うよ。」

泣きながらそう言った。