太陽「美月の好きなようにしたらいいよ。」

そっと優しく微笑んで、そう言ってくれた。

美月「でも。」

太陽「でも。ぢゃないよ。これは、美月の人生なんだよ??俺が口出す権利なんてないの。」

何で??

何で、太陽はそんなに優しいの??

何で、そんなに私の事を思ってくれてるの??

何で、そんなに私の事を考えてくれてるの??

耀平「美月・・・。どうするんだ??」

ふぅー。

・・・そうだよ。

コレは、私の人生なんだ。

私がこの人生をどうしようが、私の勝手なんだもんね。

そうだよね??

太陽。

美月「私は、太陽の傍にいる。今も。これから先もずっと。何があっても。」

言った。

耀平「・・・そっか。」

美月「・・・うん。」

耀平「お前は、本当にそれで幸せなんだよな??」

美月「・・・うん。幸せだよ。」

耀平「ん。分かった。俺。諦める。」

美月「え??」

耀平「俺さ。美月の事好きだった。ずっと、好きだった。もう、こんなこと言っても遅い。こんなこと言っても美月を困らせるだけだって、わかってるけど。もういいんだ。美月が渡辺といて、幸せなんだったら。俺。諦める。」

耀平・・・。

美月「ありがとう。」

耀平「ん??何が??」

美月「耀平のキモチ。すっごく嬉しかった。ありがとう。」

耀平「ん。んぢゃあな。」

美月「うん。またね。」

耀平「いこっか、夢。」

そう言って、出口に歩き出した二人。

耀平「あっ。そうだ。」

美月「ん??どうしたの??」

耀平「わた・・・。太陽。美月泣かしたら、俺が奪うからな。泣かすなよ。」

太陽「・・・あ。うん。」

少し驚いていたけど。

太陽の頬が緩むのが分かった。

コレがオトコの友情ってやつですか??