ピーンポーン。

・・・。

ピーンポーン。

・・・。

ピーンポーン。

美月「あぁ。うるさいなあ。」

そう言って、スウェットのままで玄関を開けた。

美月「どちら様??」

声のトーンは、オトコ並に低く言った。

太陽「太陽様♪」

美月「・・・え??」

玄関を思いっきり開けると。

ゴンっ。

太陽「ってぇ。」

私のせいで、おでこが直撃して、さすっている太陽がいた。

美月「へ??何で??」

太陽「何でって。今日、デート。」

美月「デート??9:00に私の家だよね??」

太陽「そう。」

美月「・・・今何時??」

太陽「9:05だけど。」

やっちまったよ私。

寝坊だよ。

っつか。

14時間寝るってどうよ。

美月「本当にゴメン。ちょっと待ってて??」

太陽「うん。いいよ♪」

急いで準備をして出たつもりなんだけど。

太陽「10:00になっちゃったよ。」

美月「あ。ごめん。」

太陽「許さない。」

美月「ゴメンね??」

怒らせちゃったかも。

ちゅ。

え??

美月「え??」

太陽「・・・お仕置きだ。」

自分で言っときながら、顔を真っ赤に染める太陽。

美月「何それ(笑)」

太陽「う、うるさいっ!!!行くぞ。」

そう言って、手を握り、歩き出す。