8:00に学校に着いた。

美月「はぁ。はぁ。」

肩で息をする私を見て、大爆笑する渡辺くん。

太陽「ははは。おめぇ。疲れすぎだろっ!!!腹いてぇ。」

美月「渡辺くん。ヒドイよ。ってゆ―か、笑いすぎだから。」

太陽「太陽。」

美月「太陽??何??」

太陽「渡辺くんぢゃなくて、太陽。」

美月「え??」

太陽「俺のこと、太陽って呼んでよ。」

イミわかんない・・・。

美月「何で??」

太陽「渡辺くんって、呼ばれたくないから。」

美月「カレカノの関係ぢゃないんだから、下の名前で呼ぶ必要ないでしょ(笑)」

太陽「ヘラヘラすんな。ぢゃあ、何でお前は、玖珂のこと、下の名前で呼んでんだよ。」

美月「お、幼馴染だから・・・だよ。」

俯きがちに言った。

太陽「幼馴染で、下の名前で呼べんなら、俺のことも『太陽』って呼べよ。」

顔をあげると、いつもの強気で、怖い顔。

美月「・・・え??」

・・・。

違った。

もの凄く、悲しい顔をしていた。

太陽「太陽って・・・呼んで??」

私が、わた・・・。太陽くんをこんな顔にさせてるの??

美月「・・・太陽くん・・・。」

太陽「ぉ・ぇしか・・・・ねぇから。太陽って。」

美月「え??今、なんて??」

耀平「美月っ!!!」

美月「耀平!!!」

耀平「お前、美月に何したっ!!!」

あれ??

私の見間違いだったのかな・・・。

さっきみたいな、悲しい顔はしていなかった。

太陽「べっつにぃ。」

やっぱり、渡辺くんは何考えてるか、全然わかんない。