―美月side―

渡辺くんが来なくなってから、1ヶ月が経った。

ねぇ・・・。

渡辺くん。

元気にしてる??

もう。

私の事、嫌い??

忘れたい??

そんなマイナスな考えが頭から離れない。

私。

そんなに渡辺くんが好きだったんだ。

キーンコーンカーンコーン

下校の時間。

美月「え??」

愛しい人を見つけた。

頭に包帯を巻いている、渡辺くん。

よろよろだけど、ちゃんと自分の足で立って、歩いてる。

声・・・。

かけようかな。

美月「わ・・・たなべ・・・くん。」

太陽「ん??」

美月「・・・久しぶり。」

太陽「おう。美月、元気にしてた??」

美月・・・。

美月「うんっ!!!超元気だったよ??」

美月って。

久々に呼んでもらった。

太陽「・・・あのさ。」

美月「うん。」

太陽「俺と付き合ってくんない??」

美月「・・・いいの??私で。」

太陽「美月がいいの。」

美月「うんっ。」

そう笑顔で言って。

わたな・・・太陽の手をぎゅっと握った。