5限目6限目の授業なんて、耳に入らなかった。

嫌われたらどうしよう。

避けられたらどうしよう。

それが頭の中でぐるぐる渦巻いてる。

どうしよう。

どうしよう。

!?

急に肩が重くなった。

美月「何、ボーっとしてるの??帰ろ??」

長谷川さんか。

・・・びっくりした。

玲央「あ。うん。」

そう言って、学校を出た。

玲央「長谷川さん。」

美月「ん??」

玲央「話って、何??」

美月「お昼の時の話に戻るんだけどさ。」

玲央「・・・うん。」

美月「何で成宮くんは、あそこまで渡辺くんを信じるのかな??」

俺が、やったからだよ??

玲央「それはっ・・・。」

美月「もしかして、脅されてるの??」

玲央「・・・。」

違うって言わなくちゃ。

美月「私達が着いてるから、大丈夫だよ??」

違うんだって・・・。

どんなに、心で言ってても、口が開かない。

美月「成宮くん??」

よし。

言おう。

玲央「話って、それだけ??」

美月「そう。」

俺。

頑張れ。

俺みたいなやつのせいで、

太陽が。

玲央「あのさ。俺も、話あんだよね。」