由美子「あぁ。まだ寝てるか。」

そう言って、姉ちゃんはカーテンを閉めた。

あぁ。

俺、やっちゃった・・・。

っていうのはさ。

記憶喪失??だっけ。

っていうの作ってた。

別に、俺は俺。

何にも変わってねぇよ。

ただ・・・。

本当に何か大切なことを忘れている気がする。

―次の日―

ちょっと気持ち悪かったけど、無理して学校に行った。

ガラガラガラ

先生「おぉ。渡辺っ!!!遅刻か??(笑)」

皆の視線が一気に俺に集まる。

はぁ・・・。

またかよ。

俺は、この視線が嫌いだ。

太陽「すみませ―ん。」

適当に返事をして、自分の席に座った。

いって・・・。

やっぱ、気持ち悪いし、頭痛い。

ボ―っと一点に集中していた。

夢「・・・おはよ。」

太陽「・・・あ。・・・うん。おはよ。」

気まずい。

声、かけんなよ。

っつか。

さっきから、俺の隣の女がこっちをガン見してくる。

何だよ。

っつか、誰だよ。

太陽「何??」

冷たく言い張った。

美月「・・・しゃべりかけないでよ・・・。」

小さな声で俺に言ってきた。

太陽「ぢゃあ、こっち見んなっつぅの。」

美月「・・・。」

誰??

この生意気な女。