―太陽side―

わからない・・・。

美月が出てきてすぐに、ぎゅっと抱きしめたくなった。

夢の事があって、早く忘れたかったんだろう。

美月が俺を心配そうに、何度も声をかけてくれる。

でもさ、おかしくないか??

俺らの関係。

お前らは、俺が如月を殺したと思ってんだろ??

美月は、それを知っているのに、俺に優しくしてくれる。

それが、嬉しくて・・・。

悲しくて・・・。

顔を見られないように・・・。

声を聞かれないように・・・。

静かに美月の肩で泣いてた。

美月には、ちゃんと話さなきゃ。

夢のこと。

顔を離し、真剣な顔で美月をみつめる。

太陽「美月・・・。」

美月「・・・??」

太陽「夢さ。・・・玖珂が好きなんだってさ。」

美月「耀平・・・が・・・??」

太陽「そ。だから、俺、フラれた。」

美月「・・・そ、そっか・・・。」

太陽「いいよ。笑っても。」

美月「笑わないよ。」

美月ってさ。

俺がいつも、ふざけた態度とっても。

俺があんな奴って知ってても、

優しい態度で、接してくれるんだな。

太陽「・・・ありがと。」

美月「あぁ!!!学校っ!!!遅れちゃうっ!!!」

太陽「んぢゃあ。行きますかっ!!!」

美月「あ・・・え・・・。別々で行った方が・・・よくない??」

太陽「えっ・・・。何で??」

美月「ほ、ほら。昨日ので、さ。」

太陽「・・・そうだよな。」

美月「あたし・・・。先に行く・・・ね??」

太陽「うん。ぢゃあね。」

はぁ・・・。

別々に行った方がいい・・・か。