―太陽side―

夢「さっきは、守ってくれてありがとう。」

そういって、俺を強く抱きしめる。

夢「太陽・・・。だぁいすき。」

俺は、このままでいいんだろうか・・・。

いや。

いいんだ。

きっと、俺の幸せは、コレなんだ。

太陽「俺も夢が、大好きだよ。」

そう言って、夢が俺を抱きしめる力より、少し強い力で夢を抱きしめた。

夢「えへへ。」

そう笑っている、夢の顔を見ると

・・・泣いていた。

太陽「・・・夢・・・??」

夢「ごめっ・・・。あたし・・・。」

太陽「ぅん・・・。何??」

夢「あたし・・・ぐすっ。本当は、耀が好きなの・・・。」

その一言で、俺の何かが壊れた。

太陽「えっ・・・。どういう事??」

夢「ぐすっ・・・ちょっとでも、気にかけてもらいたかった。」

太陽「・・・何だよ・・・ソレ・・・。」

夢「だから・・・ぐすっ。渡辺を利用した・・・。」

太陽「・・・ふざけんなよ。」

夢「ごめんなさい・・・。」

太陽「ごめんなさいぢゃねぇ―よっ。こんなに好きにならせて、今頃・・・。利用の道具だったって・・・言われても・・・。」

一気に足の力が抜けた。

太陽「何だよ・・・ソレ・・・。」

夢「本当に・・・ごめんなさい。」

太陽「もぉいい。一人にさせて。」

夢「ごめんね・・・。」

そう言って、夢は、出て行った。

今、俺。

『嫉妬』してる。

玖珂に『嫉妬』してる。

でも、

俺。

この時、隠してたんだよな・・・。

一番、大切な人に『嫉妬』してたの。