―太陽side―

何で、アイツを助けたんだろうか??

自分でも、分からない。

俺を守ってくれたから??

ううん。

違う。

俺が、無実だって、知ってるから??

ううん。

これも、違う。

何だろう??

不思議なキモチだ。

佐々木は、不思議なヤツだ。

なんていうか。

全部、見透かされてる気がする。

俺が、悲しいときは、傍にいてくれる。

本当に、不思議なヤツだ。

悪いヤツだと思ってたけど、本当は、案外イイ奴なんぢゃないか??

今日、そう思い始めた。

耀平「離せよ。」

太陽「嫌だね。」

二人の目にはまるで、火花が飛び散っているように、互いに敵対視していた。

太陽「俺の好きな子を傷つける奴は、俺が許さない。」

は??

俺、何言ってんの??

好きな子??

佐々木が??

夢「・・・太陽・・・。」

太陽「俺が、夢を守るんだ。」

オイ。

ヤメろって、俺。

言いたくもない言葉が、沢山出てくる・・・。

何で??

もしかして。

俺・・・。

もしかして、

佐々木に、恋・・・してるのか??