夢「太陽っ!!!」

コイツに、下の名前で呼ばれるのは、不愉快だ。

太陽「・・・何??」

暗く低い声で、そう言った。

夢「テンション低過ぎっ!!!」

そういって、思い切り背中を叩かれた。

ってぇな。

美月「・・・夢??こっち、来なよ。」

美月・・・。

あれから、三日経ったけど、美月と玖珂は俺に話しかけない。

唯一、コイツだけは、毎日しゃべりに来る。

美月や玖珂に呼ばれようが、お構いなし。

俺にしゃべりかけてくる。

太陽「・・・行けば??」

夢「太陽ひっどぉい。あたしの話したくないから、そんな事言ってんでしょ??」

太陽「・・・今は、一人になりたいんだ。」

そう小さく言って、教室を出た。

なんとなく、教室に戻りたくなかったから、一時間目をサボった。

キーンコーンカーンコーン。

一時間目が終わって、教室に帰ろうとした。

今まで、寝ていた俺は、目を開けると、目の前には、佐々木の顔。

夢「授業をサボるとは、けしからん。私が、今日の放課後、個人的に授業をしてやる。感謝しろっ!!!」

そういって、おでこを思いっきり叩かれた。

あいつ、俺を叩きすぎだろ。

そのあと教室に戻って、ぼぉーと過ごしていた。

気がつけば、もう放課後。

あいつにバレない内に帰ろうとしたけど・・・。

夢「ちょっと。どこ行くのよっ??」

そういって、カッターシャツの裾を引っ張られた。

太陽「今日は、用事があるから、帰りたいんだけど。」

夢「え??用事??女か??」

太陽「オイっ!!!」

え??用事??

までは、声が小さかったのに、何で女か??であんなでっけぇ声、出すんだよっ!!!

夢「あれ??違うの??ぢゃあ、用事ってなぁに??」

太陽「・・・。」

夢「嘘はよくないよ??太陽くん。」

そう言って、佐々木は美月と玖珂を連れてきた。

夢「はぁい。三人で、私の愛の授業を受けましょう!!!」

太陽・美月・耀平「はぁ??」