~現在~

太陽「そうだよ。俺が、アイツをイジめてた。」

耀平「だから、追い込まれて、死んだんだよなぁ??」

太陽「・・・アイツが、勝手に死んだんだろ??俺には、関係ねぇよ。」

耀平「は??」

美月「わ、渡辺・・・くん??」

太陽「だから、アイツが勝手に死んだんだろ??コッチは、知らねぇ―っつぅんだよ!!!」

渡辺くん、ひどいよ。

渡辺くんは『不良』だけど、イイ人だと思ってたのに。

耀平「てめぇ。ふざけんなよっ!!!」

耀平が、渡辺くんに殴りかかろうとしていた。

美月「耀平っ!!!」

私の声で、耀平の動きが止まる。

美月「・・・こんな人・・・相手にする価値・・・ないよ。」

私の一言で空気が凍る。

私は、元々そんなキツイ言葉とか言ったりしなかったから、二人とも驚いてる。

美月「耀平・・・。・・・教室帰ろう??」

耀平の手が渡辺くんの胸倉から、離れた。

そして、無言で頷く。

渡辺くんは、困った様な、悲しい様な・・・。

色んな感情が混ざった顔をしている。

本当に、渡辺くんの事信用してたのに・・・。

どこにでもいる『不良』ぢゃないって・・・。

本当は、すっごく優しくて。

笑顔がすっごく似合うって。

・・・信じてたのに・・・。

美月「・・・渡辺くんの事・・・信用してたのに・・・。」

そう小さく渡辺くんに言って、屋上をあとにした。