「・・・別になんにも
ないよ?ただ落とし物
届けてくれただけ」
 
そう言って、みんなを
安心させようとした。
 
これはウソじゃない。
本当に生徒手帳という
落とし物を届けてくれた。 
 
「そうだったんだぁ!」
 
「やっぱりお優しいわ」
 
「あたしも届けてほしい!!」 
 
 
一そんなこんなで
この場は切り抜けた。
 
 
これで一件落着…
なんて思ったあたしが
バカだった・・・・・・。
 
 
そう…。大事なことを
忘れていたんだ…。