「蓮くん、客いれてー」



暫く経って、段々馴染んで来た頃愛美からの一言。



「はいよ。いくら?」


「金ないから"いちご"で♪」


「はいよ」


「蓮くん、手こき入ったら茉悠に回して♪」


「お前らタバコ奢れよ」


「はいはい」



端から見たら、意味のわからない会話。


だけど、ここでは普通の会話。



愛美と茉悠は援交‥

つまり援助交際をしていた。



まぁ茉悠の場合、本番・フェラは絶対しないんだけど。



それから黙々と携帯をいじっていた蓮くんが口を開いたのは10分後だった。



「っしゃ!
愛美、3万入った」


「は?3?!」



その言葉に驚いて声を上げた愛美と同時に茉悠と私も目を見開いた。

蓮くんは、相場のいちご‥1万5千円から2倍の3万で客を入れたのだ。



「さすが蓮くんっ♪」


「蓮くん茉悠の客は〜?」



愛美の3万に日が付いたのか、いつになくやる気満々な茉悠。



茉悠の言葉に口の端を得意気にあげる蓮くん。



「手こき、お触り有りで1」


「さっすが蓮くん♪」


「何時?」


「もう着くからお前ら出ろ」


「はいよ〜」


「行ってら〜」



なんかあっという間に客入ったな‥


いつになく客入りが良かったのは明日が日曜日だからかもしれない。