「私帰ろうかな」



何だかお腹と頭が痛くなってきた。



「大丈夫だって♪」


「いや、けどホント蓮くん璃玖のプリに食い付いてたよね」



茉悠に続く愛美の言葉に益々帰りたい気持ちが増す。


本気で帰る事を考えた時─



── ガチャ



「お邪魔しまーす」



‥来てしまったようだ。



「よっ♪」



一際顔の整った長身の男を先頭に、男がぞろぞろ入ってきた。



何か4人に増えてるし。



「どーも」


「‥どーも」



そんなイケメン君にいきなり声をかけられ、吊られて挨拶。


なんとなく、この人が蓮って人‥かな?



「てか君見たことない!会った事ないよね?」



1人のサーフ系な男の子に、人見知りと言う言葉には無縁の愛美が声をかける。



「いや、会った事あるって♪」


「まじで?」


「あ、やっぱ初めてかも♪」


「どっちだよっ」



そこでイケメン君の突っ込み。



何だか絡みやすそうな人達だな。


それが彼らの第一印象だった。